薄毛治療最前線

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iPS細胞でできる2016年最新の薄毛治療

そもそもiPS細胞とは?

皮膚や様々な臓器の細胞に分化できる能力をもち、限りなく無限に増殖できる細胞を「iPS細胞」と呼んでいます。iPS細胞は、京都大学の山中伸弥教授により世界で初めて作成され、英語名「induced pluripotent stem cell(人工多能性幹細胞)」の頭文字をとって命名されました。

2012年には、その革命ともいわれる偉業が評価され、山中教授はノーベル賞を受賞しています。再現性が高い万能細胞としての特徴を持ったiPS細胞は、発毛および育毛業界においても注目されており、脱毛症などを改善できる治療法の確立に向けて、継続的な取り組みがなされています。

薄毛治療におけるiPS細胞の役割とは?

薄毛や脱毛の主な原因は、加齢や病気などによって毛髪を作り出す頭皮にある器官「毛包(もうほう)」が、正常に働かないことにあるといわれています。薄毛などの治療を目的として、iPS細胞を使って人工的に毛包を生成し、増やして頭皮に移植することにより、新たな毛包にてヘアサイクルが始まり、発毛につながる効果が期待されています。

iPS細胞が薄毛治療に効果的な理由とは?

従来の「自毛植毛」であれば、移植できる毛髪の数も限定的でしたが、iPS細胞を利用することにより、薄毛治療をおこなう人の希望通りの量の毛髪を再生することが可能になると考えられています。もともと自分の毛包がない人であっても、人工的にiPS細胞から作成された毛包を頭皮に移植することにより、天然の皮膚と同様の見た目や発毛サイクルを再現することができるといわれています。実際に、2016年4月2日には、国立研究開発法人理化学研究所や北里大学等の研究グループが、マウスのiPS細胞から毛包等の皮膚器官を再生する技術を開発できたと発表しています。

iPS細胞を使った薄毛治療の実用化の時期は?

薄毛治療に関するiPS細胞の研究成果は、マウスを使った実験で立証されています。今後は、ヒトへの応用技術研究と、消費者への提供をおこなう際の予算の検討が課題となります。実際、文部科学省が発表した再生医療に関するiPS細胞の主な工程表によれば、毛包の臨床応用の開始時期は2019年から2020年度を目途としています。なお、現段階で仮にiPS細胞で毛包を作成し、薄毛治療を希望する対象者に移植した場合には、毛髪1本につき100万円以上のコストがかかるともいわれていますので、今後の動向を注視していきたいところです。

今後、どのような形で薄毛治療がおこなわれると想定されるのか?

iPS細胞により作成された毛包が、実際に薄毛治療の一手段として確立されたとした場合、消費者は、医療機関において、必要な頭皮部分へのiPS細胞の移植手術を受けることになります。既に実施されている自毛植毛の手術と比べると、比較的簡単な手術で済むことが予想されるため、医師のスキルに左右される確率も低いといわれています。

まとめ

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